「別学を守れ!」多様性の時代こそ、男女七歳にして席を同じゅうせず、で行こう【宝泉薫】
昨年来のジャニーズ問題についても、その手の人たちがジャニーズファンを名乗る団体を作ってバッシング側に加担。事務所は潰れ、所属タレントは仕事を減らした。別学問題についても、こうした過激フェミによるキャンセルカルチャー運動の一環という側面があり、当事者以外からも嫌悪や反発が生じるわけだ。
なにせ、過激フェミは男女同権を標榜しつつ、じつは女権を男権以上のものにしたいというすさまじい欲で動いている。それゆえ、男女がバランスよくやれているところにも首を突っ込み、かき回すのだ。別学問題もまた、そういう構図といえる。
一方、過激フェミにとっては半世紀かけてやってきたことがようやく軌道に乗って来たという感覚かもしれない。というのも、フェミによるキャンセルカルチャーが最初に成功したのが1975年。ハウス食品の即席めんCMに「国際婦人年をきっかけとして行動を起こす女たちの会」がいちゃもんをつけ、放送中止に追い込んだ。
そのCMは女性と女の子が歌い踊りながら即席めんを作り、男性と3人で食べるわけだが、その光景と「私作る人」「僕食べる人」という台詞に対し「男女の役割分担を固定してしまう」と抗議。ハウスはこれが人気CMだったこともあり、放送継続の方向で粘ったものの、
「消費者などからの反応は、あのままでいい、という声が圧倒的に多かったが、少数の声でも、謙虚に耳を傾けていくのは当然」
として、これに屈してしまった。
なお、このCMで男性役だったのが、サンミュージックの若手俳優・佐藤佑介。なよっとしたイケメンで、そのあたりもフェミをいらつかせたのだろう。そして、この件が祟ったのか、彼はなよっとしたイケメン的役柄がそれこそ固定されてしまい、40歳前に引退。サンミュージックの現社長が昨年出した本には病死したと書かれていて、不運な芸能人生だった印象を受ける。
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